2003年10月31日(金)18:56

ドイツの司教がEU憲法におけるイスラムへの言及の余地を認める

ブリュッセル(ロイター)

ヒルデスハイムのカトリック教会のヨーゼフ・ホーマイヤー司教は、計画中のEU憲法の中でイスラムに言及する余地があることを認めた。

ホーマイヤー司教はカトリック司教会議代表の議長として金曜日ブリュッセルにおいて、私はEU憲法内でイスラムの遺産に言及することに何ら異存はない。これは歴史的真実の承認に過ぎない、と発言した。同時に司教はまた、EU憲法においてヨーロッパの宗教的遺産に言及するよう求めたキリスト教会の要求を強調し、ヨーロッパはその過去を正しく認めることなくして未来に進むことはできない、と述べた。

とりわけフランスは、政教分離に違反するとして憲法におけるキリスト教への言及を強く拒否している。これに対し、スペイン、ポーランド、ポルトガル、アイルランドをはじめとする国々は、憲法の条文でキリスト教に言及するよう断固として求めている。憲法草案の討議は12月半ばまで行われる予定である。ドイツはキリスト教への言及に強くは反対していないものの、とりわけフランスの立場が障害になると見ている。

原題:Deutscher Bischof sieht Platz fuer Islam in EU-Verfassung




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